いつも読んでいただきありがとうございます。
札幌で腰痛・冷え専門 訪問鍼灸 整体 をしています りゅう です。
今日は 健康 の定義について
はり・きゅう 整体のお仕事をさせていただいていますと、ついつい
身体の修理屋さん 的なイメージに陥ることがあります。
ちょっと油を注したり、錆を落としたりするだけで、改善することもあるのですが、
体の不具合の原因、背景を考えないと、そこにアプローチできないことも多々あります。
「体の不具合」ではなく、「健康」をいう大きな枠組みの中でとらえ
アプローチしなくてはと日々思います。
患者さんからの要望にそってアプローチしているつもりなのですが
原因部位にアプローチしていても「痛いところだけ揉めばいいのよ」的に言う方もいらっしゃいます。
強く力を加えていけないところに「もっと強く 手を抜かないで」とも
私自身の力量ととともに
その方の背景にはどのようなことがあるのだろう と思いを巡らせます。
腰痛の原因が明確に特定できるものは腰痛全体の15%に満たないと言われます。
そして、多くの場合 心理社会的危険因子がかかわっているともいわれます。
ご自身の身体の不具合の背景、ご自身でも客観的に眺めると良い場合もあります。
平成10年にWHOの「健康」の定義が改定されています。
厚労省 報道発表資料より
WHO憲章における「健康」の定義の改正案について
1.経緯- 従来、WHO(世界保健機関)はその憲章前文のなかで、「健康」を「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
"Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity."
と定義してきた。(昭和26年官報掲載の訳)
- 平成10年のWHO執行理事会(総会の下部機関)において、WHO憲章全体の見直し作業の中で、「健康」の定義を「完全な肉体的(physical)、精神的(mental)、Spiritual及び社会的(social)福祉のDynamicな状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
"Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity."
と改める(下線部追加)ことが議論された。最終的に投票となり、その結果、賛成22、反対0、棄権8で総会の議題とすることが採択された。
- 本件は平成11年5月のWHO総会で議論される予定。総会では参加国の2/3以上の賛成があれば採択される。ただし、改正の発効には全加盟国の2/3以上における批准手続きが必要であるが、通常は2/3の批准を得るために数年以上の期間を要している。
2.今回の提案の背景
- 提案についてWHO事務局からの見解は得られていない。WHO会議での過去の議論などから、「健康」の確保において生きている意味・生きがいなどの追求が重要との立場から提起されたものと理解される。
- 平成10年のWHO執行理事会では、
- (1)Spiritualityは人間の尊厳の確保やQuality of Life(生活の質)を考えるために必要な、本質的なものであるという意見
- (2)健康の定義の変更は基本的な問題であるので、もっと議論が必要ではないかとの意見
の両方が出された。 - また、同理事会ではDynamicについては、
「健康と疾病は別個のものではなく連続したものである」
という意味づけの発言がなされている。
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